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旧群馬県衛生所（桐生明治館）概要： 旧群馬県衛生所は明治１１年（１８７８）に現在の群馬県前橋市に建てられた建物で当初は熊谷県立医学校を併設していました。その後は群馬県立女学校、師範学校付属小学校、群馬県農会などを経て昭和３年（１９２８）に現在地に移築して相生村役場となり、さらに桐生市役所相生出張所や相生公民館に利用されました。
昭和５７年（１９８２）に出張所・公民館が転出した事を受け、本格的に保存修理が行われ、現在は「桐生明治館」として一般公開され当時の洋風建築や調度品などに関する資料などが展示されています。
旧群馬県衛生所（桐生明治館）の建物は、木造２階建て、寄棟、瓦葺き、建築面積２６０．１㎡、外壁は下見板張りペンキ仕上げ（バルコニー・ポーチ側は白漆喰仕上げ）、縦長の上げ下げ窓、玄関扉上部のファンライト、玄関ポーチ、バルコニー、手摺、柱飾り、棟飾りなど当事の洋風建築の要素を取り入れています。平面は正面左右の両端が前に突き出ている「コ」の字型で中心にある玄関を軸として左右対称となっています。
特に正面玄関周りは凝った意匠が施し正面性を演出し、入母屋屋根の破風部分が洋風建築のペディメント風に設えられ印象深い建物になっています。旧群馬県衛生所（附：軒札１枚）は明治時代初期に建てられた洋風公共建築の典型として大変貴重な事から昭和５１年（１９７６）に国指定重要文化財に指定されています。
桐生明治館：上空画像
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