長泉寺(桐生市)概要: 龍澤山長泉寺は群馬県桐生市梅田町4丁目に境内を構えている曹洞宗の寺院です。長泉寺の創建は室町時代の文明8年(1476)に当地を支配した桐生氏の位牌所として開かれたのが始まりと伝えられています。
寺号の「長泉寺」は桐生家4代目当主桐生在義(在俊)の法名である「長泉菴殿竜宕性白大禅定門」に因むとも云われ、関係が深かった事が窺えます。
その後一時衰退しますが室町時代末期から江戸時代初期に再興しています(再興年には文禄4年:1595年に岩下平左衛門繁吉開基説と寛永年間(1624〜1643年)に儀拈牛把大和尚(当時の鳳仙寺住職)開山説の2説があります。※再興では無く創建説もあります)。
現在の長泉寺本堂は再興時である室町時代末期から江戸時代初期に建てられた推定される建物(桁行き9間、梁間7間、入母屋、銅板葺:元萱葺き、中規模六室構成方丈形式・欄間の彫刻は石原吟八、その他の彫刻は橋平原次)で享保3年(1718)前後に改修されています(墨書には明和9年:1772年や正徳2年:1712年、享保3年:1718年などが見られます)。
長泉寺本堂は当時の曹洞宗方丈形式本堂が見られるものとして平成14年(2002)に桐生市指定重要文化財に指定されています。山門は切妻、銅瓦葺き、一間一戸、四脚門。山号:龍澤山。宗派:曹洞宗。本尊:釈迦牟尼佛。
長泉寺:上空画像
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