大岩不動尊(中之条町)概要: 大岩不動尊は群馬県吾妻郡中之条町北沢渡大岩に境内を構えています。大岩不動尊は古くは神仏混合だったようで、正面には鳥居が建立され当時の名残が見られます。
参道は長く、鳥居からは30分程もあり、その途中には江戸時代後期の嘉永年間(1848〜1853年)に不動堂が火災にあった際、御本尊がこの木に飛び移り難を逃れたという伝説が残る推定樹齢800年の三叉杉があるなど荘厳な雰囲気があります。
普段は人気のない場所ですが不動堂は大きな岩壁の直下に建立され日本三大不動尊(多分各自自称と思われます。木原不動:熊本県富合町・中野不動尊:福島県福島市・成田不動:千葉県成田市・目黒不動:東京都目黒区・倶利迦羅不動尊:石川県津幡町・米子不動尊:長野県須坂市などなど沢山存在しています。中でも目黒不動と成田不動は全国的にも知られています。)に恥じない造りになっています。
大岩不動尊拝殿は入母屋、銅板葺、妻入、桁行2間、梁間3間、正面1間唐破風向拝付、外壁は真壁造板張り。本殿と思われる建物は拝殿の向って左側に建立されていて、むくりの付いた切妻、妻入、桁行2間、梁間1間、外壁は真壁造板張り、妻面の竜虎の透かし彫りが見事で格式が感じられます。
拝殿から向って右側の奥には数多くの石碑、石仏が建立され往時の信仰の篤さが感じられます(少し怖い位です)。社殿のさらに奥には霧降の滝があり修業の場だったようです。
大岩不動尊:上空画像
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