松原の道しるべ(白井宿)概要: 「松原の道しるべ」は白井宿中心部から白井城方面に歩いていくと四ツ角に安置されています。高さ90.5p、幅30p、「右ぬまた双林寺道」、「右まいバ志、おほご道」、「左ゑちご、吾妻道」、「嘉永三年庚戌六月吉日念仏講中」と刻まれています(嘉永三年は江戸時代末期の西暦1850年)。ぬまた双林寺道とは七不思議で有名な雙林寺(群馬県渋川市中郷)へと続く道でしょうか?まいバ志は現在の前橋市の中心部、おほご道の意味はよくわかりません。ゑちごは越後(現在の新潟県)、吾妻道の意味もよくわかりません。同じ群馬県の太田市にある道標に示されている「あづま道」というのは、古代の官道である東山道に略沿って使わた道として説明されていますが、その行き先は都(奈良・京都)から陸奥(東北地方)に至る道筋らしいので、こつらの「左ゑちご」とはコースが異なるような気がします。松原の道しるべは当時の白井宿の交通施設の遺構として貴重な事から昭和61年(1986)に渋川市(旧子持村)指定史跡に指定されています。
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