群馬県の温泉街:町並み1

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群馬県の温泉街

草津温泉・白根神社

草津温泉:温泉街・写真
[ 草津温泉:温泉街 ]
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草津温泉(群馬県草津町)は古くから名湯して知られ、有馬温泉(兵庫県神戸市)、下呂温泉(岐阜県下呂市)と共に日本三名泉、伊香保温泉(群馬県渋川市)、四万温泉(群馬県中之条町)と共に上毛三名湯に数えられました。湯畑や西の河原、地蔵湯畑などの源泉が有名ですが、中心部には温泉街らしい町並みも残されています。特に山本館本店は昭和初期に建てられたもので木造3階建、地下1階建、入母屋、鉄板葺、建築面積370u、草津温泉の町並みの構成要素として貴重で「国土の歴史的景観に寄与しているもの」との登録基準を満たしている事から平成24年(2012)に国登録有形文化財に登録されています。草津温泉には数多くの戦国大名が入湯し、明応4年(1495)には下剋上を完遂し金山城群馬県太田市)を掌握した横瀬成繁が慰労を兼ね家臣300名を引き連れ草津温泉を湯治を行うと、旧主家である岩松尚純は間隙を突いて金山城を急襲、留守部隊の活躍により金山城の陥落は免れましたが、油断大敵と評されました。大永6年(1526) には箕輪城群馬県高崎市)の城主長野業尚が草津温泉に訪れた際には長尾為景と曇英恵応と一緒だったとされ、それが縁で、長野家の菩提寺である長年寺は曇英恵応が開いたとも云われています。又、中世以来、草津温泉の湯守だった湯本氏の一族が赤岩集落群馬県中之条町)で庄屋となっています。

草津温泉の守護神である白根神社は霊山として知られた白根山の自然崇拝が前身だったと思われます。白根山の山頂からは古代の祭祀場があり多くの遺物が発見され信仰の篤さが窺えます。格式も高く上野国神名帳では「吾妻郡十二座従一位白根明神」として記載され吾妻郡では最高位に格付けされていました。草津温泉に境内を構える光泉寺と神仏習合し、現在地には白根山の山頂を遥拝する祭祀場が設けられていましたが、明治時代の神仏分離令により、光泉寺と分離し、遥拝所に改めて社殿が造営され、さらに、仏教色の強い祭神だった「白根明神」が排され、草津温泉の縁の深い日本武尊が祭られるようになりました。

伊香保温泉・伊香保神社

伊香保温泉:温泉街・写真
[ 伊香保温泉:温泉街 ]
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伊香保温泉群馬県渋川市)の温泉街の特徴は傾斜地に石段を設けて左右に湯宿や御土産屋、飲食店を設けた町並みが形成されている事です。伝承によると現在伊香保温泉の石段街の原型は戦国時代に長篠の戦いで傷ついた武田家の家臣達の保養所として、武田勝頼が真田昌幸に命じて整備したのが始まりとされます。源泉は、守護神である伊香保神社の境内のさらに奥に湧き出ていますが、そこから引き込み、階段沿いに建てられた温泉宿にさらに分配されました。現在は多くの建物が建替えられていますが雰囲気は維持されています。伊香保温泉は草津温泉(群馬県草津町)、四万温泉(群馬県中之条町)と共に上毛三名湯に数えられています。

守護神である伊香保神社は、周辺の山々が「いかほ」と呼ばれていた頃に(火山だった榛名山が「厳つ峰=いかつほ」と呼ばれた)、素朴な古代人が自然崇拝の対象として信仰した事が前身だったと思われます。それが「いかつほの神」として具体化され、さらに、天平勝宝2年(750)には社殿が設けられ伊香保神社として成立しました。当初は、麓にある三宮神社が信仰の中心でしたが、時代が下がった承和2年(835)に現在に近い所に山宮が創建され、以後、両社一体の信仰となっています。「いかほ」の地は古くから「枕詞」として多くの文学作品の題材となる著名な地であった事から伊香保神社の存在も早くから知られるようになり、「続日本後紀」には承和2年(835)に名神として記載され、延喜式神名帳では名神大社という高い格式の神社として記載されました。そのような中、別当だったと思われる有馬氏が没落した事で麓(里宮)の伊香保神社が衰微し、山宮だった当社のみが伊香保温泉の守護神として信仰を集めるようになりました。又、麓にある水沢寺には伊香保大明神が水沢寺の守護神だったとの伝承が残され、江戸時代には伊香保温泉への湯治客は決まって参拝に訪れ大いに賑わったそうです。

法師

法師温泉:温泉街・写真
[ 法師温泉:温泉街 ]
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法師温泉群馬県みなかみ町)は温泉街ではありませんが、国登録有形文化財に登録されている温泉宿(本館・別館)で構成されています。与謝野晶子(草まくら手枕に似じ借らざらん 山のいでゆの丸太のまくら)、与謝野鉄幹、直木三十五、川端康成、河東碧桐など文人墨客も数多く利用しています。

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