旧館林藩士住宅(武鷹館)概要: 旧館林藩士住宅の建築年は不詳ですが建築方法や間取りなどから江戸時代後期に建てられたと推定される中級武家屋敷で、幕末時には伊王野惣七郎邸、明治維新後は山田家住宅として利用されてきました。
建物は木造平屋建て、寄棟、茅葺、平入、直屋形式、桁行8間、梁間4間半、建坪28坪、元々は"外伴木"と呼ばれる館林城の侍町に建てられました。
旧館林藩士住宅の内部は玄関が入ると畳3帖の寄り付があり、そこから右側が接客場で畳8帖敷の座敷(床の間)と畳6帖敷の控えの間があり庭園側には縁側が設けられました。玄関から左側は日常の場で畳8帖敷の茶の間があり床の間や仏壇、縁側などが設けられました。建物背後に張り出すように床が土間の台所があり、流しや竈、お勝手があり、外部との出入口がありました。
旧館林藩士住宅は館林城下に残る数少ない武家屋敷の遺構で当時の建築技術や武士の暮らしの一端を伝える貴重なものとして平成11年(1999)に館林市指定重要文化財に指定され平成13年(2001)に現在地に移築保存しています。又、同一敷地内にある長屋門は大正時代、附属する住宅は昭和29年(1954)に建てられたもので直接武家屋敷とは関係ないようです。現在は武鷹館として整備一般公開されています。
武鷹館:上空画像
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