旧田山家住宅(館林市)概要: 旧田山家住宅は江戸時代末期に建てられた武家屋敷で木造平屋建て、寄棟、茅葺、桁行7間、梁間3間、建築面積74.25u、直屋形式で元々は館林城の総廓内の「裏宿六番町」に建てられていました。
内部は3畳間、8畳間が2室、4畳半、4畳の5室で玄関の土間と裏手の土間で構成されています。又、この建物は自然主義文学作家田山花袋が住んでいたことでも知られ明治11年(1878)から明治19年(1886)の8年間ここで過ごし玄関東側の4畳間が勉強部屋として勉強や読書をしていたとされます。
田山花袋は明治4年(1871)に旧館林藩の藩士田山ワ十郎の次男として生まれ、明治9年(1876)に父親の仕事(現在の警察関係)の関係で一端上京しますが明治10年(1877)の西南戦争で父親が従軍し戦死した為、再び館林に帰り、この住宅に住むようなり、明治19年(1886)に再度上京した際、親戚に売却しています。
館林藩の数少ない武家屋敷の遺構で田山花袋の縁があることから昭和46年(1971)に館林市指定文化財の1号として指定され、昭和56年(1981)に現在地に移築保存されることになりました(跡地は館林市指定史跡)。現在は館林市第二資料館として一般公開されています。
田山花袋旧居:上空画像
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