宝林寺(千代田町)概要: 眞福山宝林寺は群馬県邑楽郡千代田町大字新福寺に境内を構えている黄檗宗の寺院です。宝林寺の創建は鎌倉時代末期の徳治元年(1306)に足利義満と関係が深かった大拙祖能禅師が開山したのが始まりと伝えられています。兵火などで一時衰退しましたが、後の5代将軍となる徳川綱吉が館林藩(藩庁:館林城)の藩主代に、須田覚心居士が潮音禅師を招いて中興開山し黄檗宗に改宗、堂宇なども再建されました。
その後、何度か火災により焼失再建を繰り返し、現在の堂宇は明治34年(1901)に再建されたものです。寺宝である梵鐘は寛文10年(1670)に館林城家老黒田信濃守が広済寺に寄進したものでしたが、広済寺が廃寺となり天和3年(1683)宝林寺に移されました。
その後、江戸深川で広済寺が再建された事で所有権争いとなり解決したのは天保14年(1843)と実に160年間問題となりました。宝林寺梵鐘は昭和63年(1988)に千代田町指定重要文化財に指定され、国重要美術品にも指定されています。山号:眞福山。宗派:黄檗宗。本尊:釈迦如来像。
|