長良神社(千代田町)概要: 長良神社の創建は貞観年間(859〜877年)、当地の住民、赤井良遠が藤原長良の分霊を勧請したのが始まりと伝えられています。祭神の藤原長良は平安時代前期の公卿で当地に下向すると積極的に開発に尽力し良政を行ったとされます。その後、任期を終え京都に戻ると斉衡3年(856)に死去、同年貞観元年(856)に春日大社の末社祀られました。
その話しを聞いた良遠は御霊を当地に勧請するように働きかけ翌年には社殿造営の許可が下り遷宮式が執り行われたそうです。以来、佐貫荘宮附12ヶ村の総鎮守、農、工、商、治水に御利益があるとして崇敬されてきました。文明年間(1469〜1486年)以降は信仰が広がり群馬県南部に数多くの分霊が勧請され分社が建立されています。明治以降は郷社に列しています。
社殿は寛永3年(1626)、寛政9年(1797)、明治16年(1883)、昭和11年(1936)に改修が行われ平成7年(1995)に新築しています。拝殿は入母屋、銅板葺、平入、桁行4間、梁間2間、正面1間向拝付、外壁は真壁造、白漆喰仕上げ。本殿は切妻、銅板葺、平入、外壁は真壁造、白漆喰仕上げ。主神:天照大神。御祭神:藤原長良公。
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