武尊神社(川場村)概要: 武尊神社は群馬県利根郡川場村大字川場湯原に鎮座している神社です。武尊神社の創建は江戸時代中期の宝暦5年(1755)、片品村にあった当地方の本社格であった武尊神社の分霊を勧請したのが始まりと伝えられています。
古くから武尊山(標高:2158m:日本百名山・新花の百名山)を祭神とする山岳信仰の流れを汲む為、神仏混合形式で、本殿も享保3年(1718年)に湯前薬師堂として建立されたものを改修して使用していました。
その為、拝殿背後に本殿があるといった一般的な社殿とは異なり内部には厨子を安置するなど(寺院建築でいう内陣に須弥壇が設けられ、そこに厨子が安置されています。)通常の神社建築とは異なります。
武尊神社本殿は木造平屋建て、入母屋、銅板葺き(元萱葺)、桁行3間、梁間3間、正面に唐破風附の一間向拝、、屋根には大きな千鳥破風を設えています。建物全体に精巧な彫刻が施され、特に向拝の虹梁の龍の彫刻や欄間の中国の故事を模した透かし彫り、向拝には力士像が屋根を支えている姿などは見ごたえがあります。武尊神社は江戸時代中期の御堂(社殿)建築の遺構で意匠的にも優れてる事から川場村指定重要文化財に指定されています。祭神:日本武尊。
武尊神社:上空画像
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