諏訪神社(下仁田町)概要: 諏訪神社は群馬県甘楽郡下仁田町下仁田に鎮座している神社です。諏訪神社の創建は戦国時代、旧八幡神社遷座地に武田信玄が信州諏訪大社(長野県諏訪市又は下諏訪町)の分霊を勧請したのが始まりと伝えられています。
以来、周辺地域の鎮守として崇敬されています。江戸時代に入ると幕府から庇護され朱印地として6石が安堵され、享和2年(1802)には嵯峨御所から挑灯と絹幕が寄進されています。古くから神仏習合し、隣接する龍栖寺が祭祀を司ってきましたが、明治時代初頭に発令された神仏分離令により仏教色が一掃され、明治41年(1908)に村社に列しています。
現在の諏訪神社社殿は江戸時代後期の天保8年(1837)に再建されたもので、建物全体に彫刻が施されている江戸時代末期に見られる神社建築の特徴をよく表しています。拝殿は木造平屋建て、入母屋、銅板葺、桁行3間、梁間2間、正面千鳥破風、1間唐破風向拝付、外壁は真壁造り板張り。
本殿は一間社流造、銅板葺、棟梁は信州諏訪の矢崎善次郎、彫刻は林之丞。諏訪神社に合祀されている近頭神社の社殿は天保5年(1834)に建てられたもので一間社流造、正面千鳥破風、唐破風向拝付、諏訪神社社殿と同様建物全体に精緻な彫刻が施されています。諏訪神社の彫刻は昭和54年(1979)に下仁田指定重要文化財に指定されています。
又、境内にあるケヤキは推定樹齢600年、目通り5.35m、根周り7m、高さ約25mの巨木で貴重な事から昭和54年(1979)に下仁田町指定天然記念物に指定されています。祭神:建御名方命、八坂刀賣命、品陀和気命。
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