小泉神社(大泉町)概要: 小泉神社は群馬県邑楽郡大泉町城之内1丁目に鎮座している神社です。小泉神社の創建は元慶7年(883)、当時の領主佐貫良綱の次男築比良基がこの地を開いた藤原長良の分霊を勧請したのが始まりと伝えられています。
当初は長良明神と称し築比地宮原に鎮座、小泉城主富岡氏など歴代領主に庇護されていましたが、天正18年(1590)、小田原の役の際、小泉城共々と兵火にあい、社殿や多くの社宝、記録など焼失しています。
慶長16年(1611)に当時の領主、杉山三右衛門が庇護し現在地に遷座し社殿を再建、小泉の鎮守としました。明治時代初頭に発令された神仏分離令を経て、明治5年(1872)に小泉村の村社となり、明治45年(1912)に菅原神社など町内の神社を合祀して総社小泉神社と改称しています。
現在の本小泉神社本殿は嘉永7年(1854)に建てられたもので一間社流造、銅板葺き、正面一間向拝付き、三方浜縁、高欄、二方脇障子付、建物全体に精巧な彫刻を施し、特に向拝柱の双龍や壁面の源義経の逸話を模した透かし彫りなどは見ごたえがあります。
小泉神社本殿及び彫刻は貴重な事から昭和58年(1983)に大泉町指定重要文化財に指定されています。拝殿は木造平屋建て、切妻、桟瓦葺き、平入、桁行5間、梁間2間、正面1間向拝付き、外壁は真壁造白漆喰仕上げ、高欄、浜縁。祭神:藤原長良公、菅原道真公、外二十二柱の神。
小泉神社:上空画像
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