旧小幡組製糸レンガ造り倉庫(甘楽町)概要: 旧小幡組製糸レンガ造り倉庫は群馬県甘楽郡甘楽町大字小幡に位置しています。この建物は大正15年(1926)に建てられたもので、煉瓦造2階建て、切妻、瓦葺、平入、延床面積は289uあります。
元々は製糸工場甘楽社小幡組(小幡・上野地区などで結成した養蚕農家の組織)の繭倉庫として建設されましたが昭和18年(1943)に閉鎖、その後は小幡町農業会、甘楽町農業協同組合の倉庫として利用されてきました。倉庫として計画された為、開口部が少なく意匠的な要素も極力押えた実質的機能的な建物で、耐火構造の為、開口部の外側には金属性の扉が設置されています。
旧小幡組製糸レンガ造り倉庫は、明治時代に建てられた富岡製糸場(群馬県富岡市)を代表するように、養蚕業が盛んだった群馬県を支えるもので、当時の養蚕業を伝える貴重な建物として昭和61年(1986)に甘楽町指定重要文化財に指定されています。
現在は甘楽町歴史民俗資料館として小幡家(中世の領主)や織田家(小幡藩の藩主)の歴史や養蚕業の資料などが展示されています。
甘楽町歴史民俗資料館:上空画像
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