高津戸峡(みどり市)概要: 高津戸峡は別称で"関東の耶馬溪"と呼ばれる景勝地。足尾山地を源流とする渡良瀬川によって造り出された長さ500mから600mの渓谷で、屏風岩、伊勢ヶ淵、はね瀧、青岩、獅子岩、ポットホール(甌穴に落ちた石が、水流によって回転してできた球状の石)などの奇形、奇岩が続き、近年ではゴリラの顔に似ている事からゴリラ岩やスケルトン岩など新たに名付けられたものもあります。
伊勢ヶ淵には伊勢神宮(三重県伊勢市)の分霊(天照大神)が勧請され、現在の大間神明宮の旧地だったとの伝説も残されています(高津戸城が落城した際、城主の奥方である「伊勢の方」が身投げしたとの伝説もあります)。
特にはね瀧は天保2年(1831)に渡辺崋山(三河国田原藩の藩士、思想家、幕府を批判し「蛮社の獄」により投獄。)が訪れ、その様子を毛武遊記(天保2年:1831年、渡辺崋山39歳の時、妹の茂登子の嫁ぎ先である現在の群馬県桐生を中心に見聞きした事が記載されています。)に記し、天保9年(1838)には幕府巡見使もはね瀧を検分しているなど古くから広く知られた存在だったと思われます。
現在の高津戸峡には450m程の遊歩道が整備され新緑・紅葉の頃は特に見頃として知られています。
高津戸峡:上空画像
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