長光寺(伊勢崎市)概要: 小柴山長光寺は日光例幣使街道の宿場町である境宿(伊勢崎市)に境内を構えている寺院です。長光寺は案内板によると「 この寺は、応永年間僧元高が開基創建したが、一度兵火によって全焼した。大阪夏の陣後の元和年間に僧晃海によって再興されたと伝えられているが、旧記がなくて明らかでない。伊勢崎風土記に「長光寺、境町に在り天台宗にて小柴左衛門長光の開基なり、因て小柴山と号せり。また稲荷山自性院とも曰へり。村中の稲荷祠を掌際す、自性院とは即ち是れ長光の法号なり」と記録されている。長光寺懸仏(二十三夜本尊)は群馬県重要文化財に指定されている。・・・(後略) 伊勢崎・佐波観音霊場めぐり協議会 伊勢崎市観光協会 」とあります。
又、長光寺境内にはシーボルトの門下生でこの地で開業し数々の業績を残した村上随憲の墓があり、歴史的に貴重な事から昭和42年(1967)に伊勢崎市指定史跡に指定されています。
芭蕉句碑に刻まれている「春もやゝけしき調ふ月と梅」は元禄6年(1693)1月20日、松尾芭蕉が居宅がある深川から大垣(岐阜県大垣市)の木因に宛てた書簡(薦獅子集)に書かれたものから採用されています。
寺宝である懸仏は鎌倉時代に製作されたと推定されるもので銅製、総高24cm、像高20cm、懸仏としては群馬県内最大級の大きさで造像技術も優れ、貴重なことから昭和33年(1958)に群馬県指定重要文化財に指定されています。
長光寺山門は切妻、桟瓦葺き、一間一戸、薬医門。本堂は木造平屋建て、入母屋、桟瓦葺き、妻入、2間半、正面1間向拝付き、外壁は真壁造白漆喰仕上げ、内部の内陣には本尊である阿弥陀如来像が安置されています。
山号:小柴山。宗派:天台宗。本尊:阿弥陀如来。伊勢崎佐波三十四観音霊場第32番札所。札所本尊:十一面観世音菩薩。御詠歌:暁の星 写る柴戸と 永遠なえ 光も伝う 寺のそのかみ。
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