柴町八幡神社(伊勢崎市)概要: 柴町八幡神社は日光例幣使街道の宿場町である柴宿(伊勢崎市)に境内を構えている神社です。八幡神社の創建は源頼義が平安時代後期に発生した前九年合戦の折、戦勝祈願したところ見事勝利したことから、この地へ石清水八幡神社(京都府八幡市)の分霊を勧請したのが始まりと伝えられています。
歴代領主から崇敬庇護され社運も隆盛しましたが元亀年間(1570〜1573年)の兵火により多くの社殿、社宝、記録などが焼失し一時衰退します。慶長18年(1613)には那波藩の藩主酒井忠世(後の厩橋城城主)が再興再建し、徳川将軍家から朱印状を安堵されました。
現在の八幡神社の社殿は本殿、拝殿、幣殿が一体となる権現造り、拝殿は木造平屋建て、桁行3間、梁間2間、入母屋、瓦葺き、平入、正面に千鳥破風、正面1間軒唐破風向拝、外壁は真壁造板張り木部朱塗り。
本殿は享保10年(1725)に建てられた建物で一間社流造り、瓦葺きで内部には切妻こけら葺きの宮殿が安置されています(工法など江戸時代前期の特徴がある事から奉納額の銘にある延宝7年:1679年に建てられた可能性有)。幣殿は両下造、瓦葺、間口1間、奥行2間、外壁は真壁造板張り木部朱塗り。
八幡神社社殿は旧日光例幣使街道の柴宿の旧観を留める貴重な建物として平成16年(2004)に伊勢崎市指定重要文化財に指定されています。御祭神は誉田別命。
伊勢崎市:神社・仏閣・再生リスト
|