門前町(社家町)概要: 榛名神社は古くから神仏混合の形態を持つ神社で鳥居の修験者が利用する宿坊で構成される門前町が成立しました。別当寺院としては榛名山巌殿寺が仕切り、江戸時代以降は上野寛永寺が大きく関与する事になりました。当地には末寺である中里見光明寺、榛名山満行院が祭祀を司り、後期には榛名山光明寺がその任を行ないました。江戸時代後期に入ると社寺の参拝、見物が一般化し榛名神社でも多くの参拝者が訪れるようになり、農村部を中心に「榛名講」という民間宗教集団も生まれました。門前町には宿坊が数多く軒を連ね、参拝者は宿泊や休息に利用しました。現在でも宿坊が13軒ありその中でも、門倉家住宅(善徳坊)、一宮家住宅(般若坊)、鐸木家住宅(本坊)の3軒5棟は当時の建築物が残されており「国土の歴史的景観に寄与しているもの」として国登録有形文化財に指定されています。
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