榛名湖(高崎市)概要: 榛名湖は榛名山の火山活動で出来たカルデラに水がたまって出来た火口原湖です。湖面標高は1084m、東西1キロ、南北1.3キロ、延長6キロ、最深部12.5m。
榛名山は上毛三山(赤城山・妙義山・榛名山)の一つで、古くから山岳信仰の対象となり多くの修験僧や参拝者などがここを訪れていて付近にある榛名神社や門前町には当時の信仰の様子が良く残されています。
又、温泉も各所で湧き出ていて榛名山の中腹に位置する伊香保温泉では一大温泉街を形成しています。現在の榛名湖は観光化され、湖上は遊覧船が就航し冬季はワカサギ釣で多くの人達が訪れています。
古くは榛名湖の事を「伊香保の沼」と称し枕詞にもなっていてい数多く詠まれ、万葉集にも複数掲載されています。
・ 上つ毛野伊香保の沼に植ゑ小水葱かく恋ひむとや種求めけむ
・ 伊香保のや伊香保の沼のいかにして恋しき人を今一目見ん
・ 五月雨に伊香保の沼のあやめ草刈る人なみに朽ちやはてなん
・ かんつけの伊香保の沼に植ゑしなぎかく恋ひんとや種もまきけん
・ 我が身今なほも頭にかみつけの伊香保の沼のいかが悲しき
・ 影くらき伊香保の沼は夏草の露の水際に月ぞやどれる
・ かはづ鳴く伊香保の沼にすむ蛍もゆる思ひに音をぞあらそふ などなど。
榛名湖:上空画像
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