雲越家住宅

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概要・歴史・観光・見所

雲越家住宅(みなかみ町)概要: 雲越家住宅は群馬県利根郡みなかみ町藤原に位置している古民家です。雲越家住宅は江戸時代末期に建てられた農家建築で、木造平屋建て、茅葺、平入、直屋造り、外壁は真壁造り板張り(妻面は白漆喰仕上げ)。

屋根形式は寄棟ですが、通風と採光の為に屋根の両端が切り落とされ、兜造り(見た目が侍がかぶった兜の形に似ているから名付けられた。主に東日本に分布し)のような形状をしています。又、棟は「クレグシ」と呼ばれる芝棟(草と土の重みで屋根を押える形式)で煙り出しが付けられています。

雲越家住宅の旧主だった雲越仙太郎翁は明治時代から自給自足の生活を行い昭和55年(1980)、84歳で亡くなるまでその生活スタイルは崩さなかった人と言われています。その為、住宅も江戸時代から大きな増改築をせず近年まで住み続けた奇跡的な建物と言えます。

現在は民俗資料館(仙太郎のやかた)として一般公開され内部には当時の農機具等が多数展示されています。雲越家住宅は江戸時代末期の茅葺の農家建築の遺構として大変貴重な事から平成9年(1997)に国指定有形民俗文化財に指定されています。

雲越家住宅:上空画像


雲越家住宅:ストリートビュー

雲越家住宅:外観・写真

雲越家住宅
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独り言
雲越家は江戸時代中期から存在が確認出来る中層農家だった家柄です。雲越仙太郎は明治34年(1901)に父親億松、母親ぬい、夫妻の長男として生まれましたが、幼少時に父親が死去した為、子供の時から母親の支えとなり、さらに幼い兄弟達を育て挙げたそうです。その為か、昭和の時代となり多くの近代的な物資が世に溢れる中、明治時代に培われた自給自足の質素な生活スタイルを昭和55年(1980)に死去するまで守り続けました。雲越家住宅をそれらの思いを寄せながら見学すると違った意味を持つかも知れません。


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