双渓堂(下仁田町)概要: 江戸時代末期に本宿(下仁田町)の名主神戸家の迎賓館(座敷蔵)として建てられた建物です。木造2階建て、塗屋造り、切妻、桟瓦葺き、建築面積76u、1階の越壁と2階の妻面には海鼠壁を設えています。1階は床の間付き座敷を配す所謂座敷蔵で当家の格式を示していて幕府の巡視役や水戸天狗党(水戸藩の尊皇攘夷派により組織され上洛を目指した。下仁田戦争で勝利し本宿で宿泊。双渓堂には首領格である武田耕雲斎、藤田小四郎などが上段の間を利用しています。)なども宿泊した歴史ある建物です。又、本宿が明治20年(1887)に大火で多くの建物が焼失した中、幸運にも被害から免れ、江戸時代からの歴史を刻み込んでいます。双渓堂は江戸時代末期の座敷蔵建築の遺構で「国土の歴史的景観に寄与しているもの」との登録基準を満たしている事から平成19年(2007)に国登録有形文化財に指定されています。
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