一ノ宮宿(富岡市)概要: 一ノ宮宿(富岡市)は姫街道(下仁田街道)の宿場町として成立した町で、宮崎宿と七日市宿(七日市藩の陣屋町)の間に町割されました。宿と宿の距離が非常に短い為、役割的には薄かったと思われます。
上野国一ノ宮である貫前神社を控えていた事もあり宿場町というよりは貫前神社の門前町的な要素が多く、参拝客を見込んだ茶屋や女郎宿などが軒を連ねていたようで、現在は多くの建物が建て替えられましたが貫前神社境内の左手には「お女郎坂」と呼ばれる坂もあり当時の名残を伝えています。
少し離れた上州一ノ宮駅の前には貫前神社の別当寺院だった光明院が当地に境内を移して再興を果たし、参道沿いには同じく別当寺院である三会寺が境内を構えています。街道沿いには少なくなりましたが、養蚕業を営んでいたと思われる古民家が僅かに見られます。
周辺には近代遺産が数多く点在し、大正時代に建てられた北甘変電所(鉄筋コンクリート造2階建)や昭和初期に建てられた旧一ノ宮町役場庁舎(鉄筋コンクリート造及び木造3階建)、昭和初期に建てられた富岡市社会教育館(講堂棟・玄関及び事務室棟・講師室棟・和室棟・正門)が国登録有形文化財に登録されています。
一ノ宮宿:上空画像
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