長楽寺(下仁田町)概要: 弘誓山長楽寺は群馬県甘楽郡下仁田町本宿に境内を構えている曹洞宗の寺院で、案内板によると「 長楽寺は建久3年(1192)の建立といわれている。正保4年(1647)、寛政9年(1797)、天保14年(1843)などの数回にわたる火災のため、記録は焼失し、いつ頃の作か誰の作かいつ頃安置されるようになったのかは不明である。この釈迦如来像は長楽寺の本尊である。高さ133.5センチ、最大幅116.4センチ、奥行76センチ、光背の高さ180センチの鎌倉期の特徴を持つ木彫り寄木造りで胎内仏を持っている。・・・(後略) 下仁田町教育委員会 」とあります。
長楽寺釈迦如来坐像は南北朝時代に制作されたと推定される古仏像で、貴重な事から下仁田町指定重要文化財に指定されています。又、境内にはシダレザクラの古木(推定樹齢250年、樹高8.0m、幹周2.4m)があり平成12年(2000)に下仁田町観光名木10選に選定されています。群馬県甘楽郡下仁田町大字上小坂に境内を構える伏見山観音堂(上野三十四番札所第9番札所)に安置されている伏見山十一面観音像(下仁田町指定重要文化財)は元々、本宿の長楽寺に安置されていた古仏像で、江戸時代中期の寛延4年(1752)に伏見山に遷されたとされます。
江戸時代後期には日本全土を測量した伊能忠敬も長楽寺を訪れており、測量日記には「初鳥屋川小流、時丸岩大絶壁なり。本宿村より長楽寺迄打上。下仁田町中、竜栖寺、御朱印寺、常住寺、清泉寺等打上げ測る。」との一文が記載されています。東国花の寺百ヶ寺群馬県第5番札所。山号:弘誓山。宗派は曹洞宗。本尊は釈迦如来。
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