太田市： 旧世良田町役場

旧世良田町役場（太田市）概要：　この建物は昭和初期の昭和３年（１９２８）に旧役場庁舎として建てられました。昭和３２年（１９５７）以降は「尾島町世良田連絡所」、昭和４２年（１９６７）以降は「尾島町西公民館」、平成１６年（２００４）以降は「尾島文化財事務所」の庁舎となっています。

建物は鉄筋コンクリート２階建て、間口１８．４ｍ、奥行き１９．４ｍ、建築面積２９７�u、基礎・腰部は大理石、外壁はモルタル、華美な装飾を排除した昭和初期の庁舎建築の典型とされます。玄関ポーチとパラペット周りには蛇腹状の意匠が施され、玄関上部の２階部分の外壁を僅かに前に張り出す事で正面性を強調しています。

旧世良田村役場庁舎と正門は昭和初期に建てられた庁舎建築の遺構として貴重で「造形の規範となっているもの」との登録基準を満たしている事から平成１７年（２００５）に国登録有形文化財に登録されています。設計は群馬県建築課小林半治。