照明寺(太田市)概要: 瑠璃山妙光院照明寺(反町薬師)は群馬県太田市新田反町町に境内を構えている高野山真言宗の寺院です。照明寺の創建は不詳ですが、平安時代の和銅元年(708)に行基菩薩(奈良時代の高僧)によって開山されたのが始まりと伝わっています。
照明寺の境内は元徳年間(1330年頃)に新田義貞によって反町館が築かれた場所で戦国時代には3重の堀をもつ金山城の支城でしたが天正19年(1590)の小田原の役で北条氏が滅ぶと廃城となっています。
照明寺の方は戦国時代の永禄年間(1558〜1570年)に反町館の二ノ丸に移り、さらに江戸時代中期の正徳4年(1714)に火災にあった後の享保元年(1716)に現在地に移され再建されています。照明寺の本尊である薬師如来像は反町薬師として厄除・開運・子育に利益があるとして広く信仰を集め縁日には近郊から多くの人達が参拝に訪れるそうです。
照明寺境内は現在でも反町館の土塁や水堀などの遺構が残り、新田荘遺跡(反町館跡)として平成12年(2000)に国指定史跡に指定されています。
照明寺薬師堂は明治11年(1878)に再建されたもので宝形造、桟瓦葺、桁行3間、梁間3間、正面1間唐破風向拝付(屋根は銅板葺き)、外壁は真壁造り板張り。大師堂は宝形造、桟瓦葺き、桁行2間、張間2間、正面1間向拝付き、外壁は真壁造り横板張り、正面左右花頭窓付。鐘楼は入母屋、桟瓦葺き、外壁は柱のみの吹き放し。
縁日である1月4日には厄除け祈願の参拝者で賑わいます。上州新四国八十八箇所霊場第62番札所。山号:瑠璃山。院号:妙光院。宗派:高野山真言宗。本尊:薬師瑠璃光如来。
照明寺:上空画像
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