原市(安中市)概要: 原市は安中宿と松井田宿の間にある集落で、宿場間が長かった事から休息用の町場が整備されました。正式な宿場町ではなかった為、旅籠などの宿泊施設は基本的には設けられず所謂"間の宿"といわれる分類に入ります。
寛文5年(1665)には41軒の家屋が軒を連ね、江戸時代中期になると230軒と飛躍的に家屋の数が増えています。原市は古くから養蚕業の盛んだった地域で街道沿いには養蚕をしていたであろう屋根を持った古民家が点在し明治10年(1877)には農・桑業228戸、養蚕・製糸・絹太織業371人を数え明治11年(1878)には群馬県初の組合製糸会社である碓氷社が創建されています。
現在でも明治38年(1905)に建てられた旧碓氷社本社事務所が現存し当時の群馬県繊維業界の遺構として貴重なことから群馬県指定重要文化財に指定されています。原市の街道沿いには古い家屋が落ち着いた町並みを形成し茶屋本陣跡や原市高札場跡、明治天皇御小休所。、杉並木、地蔵堂、八本木立場茶屋跡などの史跡が点在しています。
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