高橋家住宅(甘楽町)概要: 案内板によると「 勘定奉行の役宅跡で、小幡の武家屋敷の中でも、昔の様子を最も残しているのが高橋家の庭園と屋敷です。庭園には月見灯篭や、この庭の中心を占め、心の字を型どった左心字の池(左心字の池とは、心という字をひっくり返しに書いた字です)があります。心の点として置かれた「富士の浮石」は、池に映る姿は富士山を型どっています。同じ心の点として造られた浮島には四季の花が咲き、蓬莱の滝は、わずか10pたらずの滝ですが、この音がよく反響し、さわやかな音が人の心をなごませてくれます。」とあります。高橋家は小幡陣屋城内にあり中小路と呼ばれる幅の広い藩主邸宅へ続く道沿いにあります。正面には長屋門(切妻、桟瓦葺、外壁は真壁造白漆喰仕上げ、腰壁は下見板張り縦押縁押え)があり周囲は石垣の上に風情ある幣で取り囲み敷地も広大で格式が感じられます。石垣は東西約100m、南北延べ62mに及び高さは1.2m〜1.7m、積み方は矢羽積。明和4年(1767)に製作された「上州甘楽郡小幡御陣屋御引渡絵図写」にも石垣と思われる石積みが見られ、少なくとも明和4年(1767)以前から、この景観が保全されてきたと推定されています。高橋家石垣は平成22年(2010)に甘楽町指定重要文化財に指定され、庭園(約450u)も地方の武家庭園の遺構として貴重な事から平成22年(2010)に甘楽町指定名勝に指定されています。
長屋門を簡単に説明した動画
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