善福寺(中之条町)概要: 龍水山珠光院善福寺は群馬県吾妻郡中之条町大字山田に境内を構えている浄土宗の寺院です。善福寺の創建は南北朝時代の慶永元年(1342)、道覚浄辨上人(法孫行観上人の高弟)が信州善光寺(長野県長野市)に参拝の際、善光寺如来第45番(日本中では48躯製作されたそうです。)の尊像を預り受け安置したのが始まりと伝えられています。
当初は善光寺と称していましたが後に善福寺に改称、江戸時代に増上寺末寺となりました。明治22年(1889)の火災で多くの堂宇、寺宝、記録などが焼失しますが大正7年(1918)に再建されています。
善福寺本尊の善光寺式阿弥陀三尊像は12年に1度(午年)御開帳される秘仏で鎌倉時代中期に制作されたものとされ像高(中央:善光寺如来像:46p・右脇侍:観世音菩薩像:34p・左脇侍:勢至菩薩像:34p)、鋳抜の型式、はめ込み式、昭和33年(1958)に群馬県指定重要文化財に指定されています。
善福寺山門は切妻、桟瓦葺き、一間一戸、高麗門、「龍水山」の山号額が掲げられています。本堂は大正7年(1918)に造営されたもので、木造平屋建て、入母屋、銅板葺き、平入、桁行6間、正面1間向拝付き、外壁は真壁造り白漆喰仕上げ。観音堂は木造平屋建て、宝形造り、鉄板葺き、桁行2間、張間2間、外壁は真壁造り板張り、内部には札所本尊である観音像が安置されています。
善福寺は吾妻観音霊場三十三番札所の第15番(法車山長岡寺)と第16番(明星山光円寺)としても信仰を集めています。山号:龍水山。院号:珠光院。宗派:浄土宗。本尊:善光寺三尊仏。
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