伊勢崎市: 宝珠寺

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概要・歴史・観光・見所

宝珠寺(伊勢崎市)概要: 如意山宝珠寺は群馬県伊勢崎市赤堀今井町2丁目に境内を窯ている曹洞宗の寺院です。宝珠寺の創建は平安時代の天慶2年(939)、藤原秀郷(田原藤太秀郷:平将門追討の戦功により上野、武蔵の国司となる。)が平将門の乱鎮圧の戦勝祈願として開いたのが始まりと伝えられています。

その際、本尊となる観世音菩薩を安置し、数多くの修験者達が祈祷を繰り返すと境内から紫雲が棚引き、願いを叶えるという如意宝珠の雨が降り注いだ為、秀郷は吉兆と悟り勝利を確信、翌年には見事念願成就し将門を討ち取っています。

その後、当地域は赤堀城の城主、赤堀氏(藤原秀郷の子孫だとされる)が支配し、秀郷と縁がある宝珠寺も庇護されたと思われます。天正年間(1573〜1592年)には赤堀入道藤繁により堂宇の再建や境内の整備が行われ、揚山永橋大和尚(前橋長昌寺5世)を招いて中興開山し、曹洞宗に改宗、慶長5年(1600)頃には概ね完成しています。

境内には赤堀道玄、小菅又八郎の墓の他、秀郷の子孫(3男田原千国とも)が秀郷の供養の為に鎌倉時代に建立したと伝わる五輪塔(凝灰岩製、総高167cm)があり平成6年(1994)に伊勢崎市指定史跡に指定されています。

伝承によるとこの五輪塔には白蛇が棲んでいて信仰の対象になっていました。ある日突然雷が落ちて以来白蛇の姿が見えなくなりましたが、信仰は変わらず祈願すれば念願成就し、五輪塔に生えた苔は熱を下げる事に御利益があると信じられていたそうです。

宝珠寺旧本堂は宝永6年(1707)に再建されたもので寄棟、鉄板葺、平入、桁行8間(現在は入母屋、銅板葺)、廃藩置県が執行されるまでは寺子屋として開放され今井学校の校舎が完成されるまで校舎として利用されていました。

山門(切妻、桟瓦葺、一間一戸)は安政5年(1853)に再建されたもので宝珠寺境内では最古の建物で当時の様子を今に伝えています。山号:如意山。宗派:曹洞宗。本尊:聖観世音菩薩(延宝3年:1675年、京都出身の仏師、康祐法橋の作)。

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