蓮華寺(安中市)概要: 清水山蓮華寺は群馬県安中市中宿に境内を構える天台宗の寺院です。蓮華寺の創建は鎌倉時代の寛喜3年(1231)、栄朝禅師(永万元年:1165年、上野国那波郡に生まれ臨済宗の開祖栄西に師事、新田義季に招かれ世良田長楽寺開山)が開山したのが始まりと伝えられています。その際、凍りついた池の中から蓮の花が氷を破りせり上がってきたことから蓮華寺と称するようになったそうです。
境内には慈覚大師円仁縁の雉子観音堂(木造平屋建て、入母屋、妻入、桟瓦葺)が江戸時代後期の文化13年(1817)に移されている他、開山堂には鎌倉時代末期から室町時代初期に制作されたと推定されている像高108cm、座高70.6cm、寄木造りの木造栄朝禅師座像が安置されています。
栄朝禅師座像は塑像としては群馬県唯一で中世塑像最古の像として貴重なことから昭和29年(1954)に群馬県指定重要文化財に指定されています。上野国順礼札所三十四ヵ所第31番札所(札所本尊:雉子観音)。山号:清水山。宗派:天台宗。本尊:阿弥陀如来。
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