茶釜石(安中市)概要: 案内板によると「 この奇石は、もと旧中山道丸山坂の上にあったものです。たまたまここを通った蜀山人は、この石をたたいて珍しい音色に、早速次の狂歌を作ったといいます。"五料(五両)では あんまり高い(位置が高い)茶釜石 音打(値うち)をきいて 通る旅人"この石はたたくと空の茶釜のような音がするのでその名がある。人々は、この石をたたいて、その不思議な音色を懐かしんでいます。五料の七不思議の一つに数えられています。」とあります。
茶釜石は古くから信仰の対象になっていたようで付近には夜泣き地蔵が安置されています。夜泣き地蔵は昔、馬片が荷のバランスが悪く難儀しながらこの地まで来ると、偶然にも地蔵の首が落ちていた為、重りとして利用しました。その後、馬方は容易に荷を運ぶ事が出来、目的地である深谷で荷物を下ろすと地蔵の首も必要がなくなり棄てしましました。すると地蔵の首は口を開き「五料に帰りたいよ〜」と毎晩泣き叫ぶようになり、哀れと思った深谷の住民が元々安置されていた五料に運び胴体に乗せたそうです。その後、地蔵は泣く事は無くなり道中の人々の安全を見守っていると伝えられています。
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