神明宮(沼田市)概要: 神明宮の創建は不詳ですが、伝承によると天文元年(1532)、沼田顕泰が沼田城を築いた際、城の鎮守社として勧請されたのが始まりと伝えられています。
その後、真田信之(初代沼田藩主)が沼田城の拡張と城下町の整備を行った際、現在地に遷座し宝永2年(1705)には当時の藩主本多正永により拝殿が再建されています。
その後も歴代藩主から崇敬庇護され慶応3年(1867)には土岐頼知により多くの社宝が奉納されています。神明宮は市街地の中心部に鎮座している神社で、境内は比較的狭いですが、大きな木製の神明鳥居があり、社殿も神門を構え廻廊で周囲を囲むなど格式の高さを感じます。
正面にある常夜燈は円法寺の境内に祀られていた「弁財尊天」に奉納されたものでしたが、明治40年(1907)に弁財尊天が神明宮に合祀された時に常夜燈も現在に移されました。
常夜燈は嘉永5年(1852)に木榑屋七左衛門が弁財尊天に寄進したもので高さ1.91m(土台を合わせると4.71m)あり三国峠からも灯りが確認できたそうです。神明宮の常夜燈は平成2年(1990)に沼田市指定重要文化財に指定されています。
又、社宝である大獅子頭(阿・吽1対)の彫刻は寛政(1789〜1801)に安中出身の大仏師・法橋祐慶の作と伝わるもので檜材、寄木造、高さ1.3〜1.4m、幅1.4〜1.5m、昭和58年(1983)にに沼田市指定重要文化財に指定されています。
又、境内には土岐頼旨(沼田藩主土岐家一族、幕府旗本4千石)が奉納した水盤や天王石(天王さまの腰掛石)などがあります。祭神:天照大神。
神明宮:上空画像
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