山上古墳(高崎市)概要: 山上古墳は群馬県高崎市山名町山神谷に位置しています。 山上古墳は7世紀中葉(飛鳥時代)に築造された山寄せの型円墳で横穴式両袖型の石室を持っています。円墳の大きさは直径約15m、高さ5m、石室の全長は約6mで先端部分が「コ」の字に彫り込んでいます。特筆するべきは古墳の傍らにある山ノ上碑と呼ばれる石碑で碑文には建造年代や埋葬人物、埋葬過程、製造者、豪族の系譜などが明確に記されている点です。この事より山上古墳の特徴と製造年から当時の古墳の形態がより明確に推察することが出来ます(黒売刀自の父親(佐野三家(屯倉)の管理者であった健守命の子孫)の墳墓として築造され、黒売刀自が辛巳年(681)に死没後に追葬されたと推定されています)。山上古墳は第一級の古代資料として山ノ上碑と合わせ昭和29年(1954)に国特別史跡に指定されています。
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