向雲寺(高崎市)概要: 東陽山向雲寺は群馬県高崎市下横町に境内を構えている曹洞宗の寺院です。向雲寺の創建は江戸時代初期の元和5年(1619)に高崎城の城主酒井左衛門尉家次が開基となり、伝州忠的大和尚(群馬県甘楽町・向陽寺4世)を招いて開山したのが始まりとされます。当初は高崎城の外堀の内側に境内を構えていましたが、江戸時代中期に当時の高崎城の城主安藤重博が現在地に遷し中興し多くの堂宇を造営、しかし江戸時代後期の18世紀に火災により堂宇が焼失し、記録や寺宝も類焼しています。向雲寺には大黒天と秋葉三尺坊大権現を祭っている事から商売繁盛と火防に御利益があるとして信仰の対象となり、比叡山千日回峰の修業を成し遂げた「大行満願海上人」の生家である本見家の菩提寺としても知られています。
向雲寺境内に生える「サンゴジュ」は樹高8.5m、幹周6.2m、高崎市の保存樹に指定されています。現在の本堂は昭和10年(1930)に造営されたもので、木造平屋建て、入母屋、桟瓦葺き、平入、桁行6間、正面1間向拝付き、外壁は真壁造り白漆喰仕上げ。山門は切妻、桟瓦葺き、一間一戸、薬医門形式。山号:東陽山。宗派:曹洞宗。本尊:釈迦三尊。
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