前橋市: 産泰神社

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概要・歴史・観光・見所
産泰神社(前橋市)概要: 産泰神社は群馬県前橋市下大屋町に鎮座しています。産泰神社の創建は不詳ですが、伝承によると日本武尊(72〜113年)が東夷東征を完遂し凱旋で当地を訪れた際、霊地と悟り御霊を勧請し戦勝祈願したとも、履中元年(427)に勧請されたとも云われる古社です。ただし、産泰神社本殿背後には巨石群(産泰明神山)あり磐座(神が降臨する神域)として信仰されている事から古代の自然崇拝的信仰が素地にあったと思われます。産泰神社本殿背後の巨石群(産泰明神山:御神体)は赤城山火砕流の名残とされ旧参道から赤城山(標高1827.6m・古くから信仰の対象になっていた霊山)が望める事から以前は赤城神社(延喜式神名帳では名神大社、上野国二宮)の里宮だったとも言われています。実際、産泰神社から略真北方向の赤城山中腹には赤城神社の本社とされる三夜沢赤城神社が鎮座している事からも、関係性が窺えます(赤城神社の本社は三夜沢赤城神社の他に二宮赤城神社大洞赤城神社がそれぞれ自称しています )。又、産泰神社境内周辺には大黒塚古墳(古墳時代後期:前方後円墳・全長46m、後円部直径26m、高さ3.5m、前方部幅17m、高さ3m・頂上部が産泰神社の境内となっています)、伊勢山古墳(6世紀末:前方後円墳・全長67m、後円部直径42m、高さ5.5m、前方部幅47.5m、高さ5m・頂上部が稲荷神社の境内となっています)、大室古墳群(国指定史跡:前二子古墳・中二子古墳・後二子古墳・小二子古墳・内堀1号墳・内堀4号墳)などの古墳が点在している事から古墳時代には大きな勢力を持った豪族が存在し、その豪族の祖神を祭る祭祀施設だったとも考えられます。

産泰神社は戦国時代の北条氏の兵火により多くの社殿、社宝、記録などが焼失し衰微し、これ以前の由緒も曖昧になりますが、江戸時代には再興され、歴代前橋藩(藩庁:前橋城)の藩主から崇敬庇護されました。特に藩主酒井家から崇敬され、酒井雅楽頭は産泰神社に奥方の安産を祈願し、見事念願成就すると社殿の造営や社領の寄進などが行われ、領内鎮護を願って社殿の向きを前橋城方向に替えたそうです。産泰神社の主祭神は木花佐久夜毘売命(オオヤマツミの娘・ニニギノミコトの妻:一夜にして妊娠し海幸彦、山幸彦を産んだ為、妻守護神、安産神、子育神とされています。又、富士山を御神体とする浅間大社でも祀られ火山鎮護の神でもあります。)で安産と子育てに御利益がある神として広く信仰され以前は底の抜けた柄杓を奉納する慣わしがあったそうです(底が抜けていると水がよく通る事から、安産を暗示させるという意味だそうです)。

現在の産泰神社社殿は18世紀中頃から19世紀前期にかけて建てられたもので建築年が明確で意匠にも優れている事から本殿、幣殿、拝殿、神社山門(随神門)が平成6年(1994)に群馬県指定重要文化財に指定されています。又、産泰神社例祭に奉納される太々神楽が昭和48年(1973)に前橋市指定無形文化財に、社宝である平安時代制作の八稜鏡(現在は群馬県立歴史博物館が管理)は昭和49年(1974)に前橋市指定重要文化財にそれぞれ指定されています。

産泰神社の文化財
・ 本殿-宝暦13年-一間社、入母屋造、銅板葺-群馬県指定文化財
・ 拝殿-文化9年-入母屋造、銅板葺、3×2間、唐破風向拝-群馬県指定
・ 幣殿-文化9年-両下造、銅板葺、1×2間-群馬県指定文化財
・ 神門-天保4年-三間一戸、八脚単層門、入母屋、銅板葺、軒唐破風-県指定
・ 境内-境内地全域−4294u−群馬県指定重要文化財
・ 八稜鏡-平安時代-瑞花双鳳鏡、径16.6cm-前橋市指定重要文化財
・ 太々神楽(23座)-明和元年以前、4月17・18日-前橋市指定無形文化財

産泰神社:写真

鳥居
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随神門 参道 拝殿 拝殿
本殿 琴平神社 巨石群 神楽殿

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