棚下不動尊(渋川市)概要: 棚下不動尊は群馬県渋川市赤城町棚下に境内を構えています。案内板によると「・・・(前略)石段下の棚下不動堂は、毎年1月28日が縁日で、文化3年(1806)赤城村勝保沢の大工星野幸右衛門の手に成った入母屋造唐破風向拝の彫刻の美しい建物でありましたが、昭和56年火災によって失われ、現在のものは、再建されたものです。岩窟の不動堂奥院には、石造の不動明王が祀られています。 赤城村」とあります。
御神体は日本滝百選にも選定されている棚下不動の滝で、背後には滝の打ち付ける水しぶきにより削られた大きな洞穴があり、滝の美しい姿などから古代から信仰の対象となり自然崇拝があったと思われます。
不動明王は様々な由来がある中で、「聖地に安置し川水で修行を行えば念願成就する」という教えがある事から、山岳信仰の修行僧(山伏)が好んで滝行を行う滝の近くに祭った事から、棚下不動尊も同じような理由から祭られるようになったと思われます。
棚下不動滝の崖下にある岩窟に境内を構える奥之院は木造平屋建て、切妻、平入、桁行3間程の小堂ですが、背後には複数の石仏が安置され、毎年1月28日の縁日には白装束を来た信者や参加者達が滝行を行っています。境内には奉納された石仏や石碑、石灯籠など多数あり信仰が篤かったことが想像出来ます。
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