浄泉寺(高崎市)概要: 五劫山浄泉寺は群馬県高崎市新町に境内を構える浄土宗の寺院です。浄泉寺は安土桃山時代の天正2年(1574)に北条阿波守増信が浄心房深誉林応上人を招いて開山したと伝わる寺院です(弘治元年に開山説有)。
天正10年(1582)に兵火により大きな被害を受け、宝暦2年(1752)に現在地に境内を遷し再建を果たしています。明治5年(1872)に学制が発布されると、同年に境内が新町小学校の前身である懇信社の校舎として利用されています。
境内にある大銀杏は推定樹齢400年、樹高25m、幹周5.2mある大木で、貴重な事から昭和55年(1980)に高崎市指定天然記念物に指定されています。
又、江戸時代中期の享保元年(1716)に新町宿で加賀藩(藩庁:金沢城・石川県金沢市)の勧請方だった土師清大夫が藩の金を盗難され、責任をとって切腹、その墓碑が浄泉寺の墓地に遷されています。
山門は切妻、桟瓦葺き、一間一戸、薬医門形式。本堂は宝形造、銅板葺き、正面1間向拝付き。鐘楼は明和2年に造営されたもので、入母屋、桟瓦葺き、上層部外壁は柱のみの吹き放し、高欄付き、袴腰付。山号:五劫山。宗派:浄土宗。本尊:阿弥陀如来像。
浄泉寺:上空画像
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