慈眼寺(南牧村)概要: 慈眼寺は群馬県甘楽郡南牧村千原に境内を構える天台宗の寺院です。山門は切妻、桟瓦葺き、一間一戸、薬医門形式。本堂は木造平屋建て、入母屋、銅板葺き、妻入り、外壁は真壁造白漆喰仕上、正面花頭窓付。高台には観音堂が設けられた、その本尊は「千原観音」として信仰の対象となっています。
又、境内には江戸時代末期の幕臣で、明治元年(1868)に結成された彰義隊副頭取だった天野八郎の墓碑が建立されています。天野八郎は南牧村(旧磐戸村)の名主である大井田吉五郎の2男として生まれ、幕臣だった天野家の養子となり官軍と彰義隊との上野戦争で敗北後捕縛され獄死しています。
遺体は小塚原仕置場(東京都荒川区南千住)近くの草叢の中に埋葬されたそうですが、それを見かねた旧同志達が円通寺(東京都荒川区南千住)に改葬、さらに大正6年(1917)の50回忌に生家の大井田家の菩提寺である慈眼寺に分骨され墓碑が建立されました。傍らにある「天野八郎辞世碑」には「枯尾花 倒れたそよぎ 止むにけり」が刻まれています。宗派:天台宗。本尊:本尊:阿弥陀如来、聖観世音菩薩、勢至菩薩、不動明王。
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