鳳来寺峯薬師堂・華月堂厨子(渋川市・白井宿)概要: 薬師堂は白井宿の旧吾妻街道沿いに境内を構えています。薬師堂の創建は安土桃山時代の慶長5年(1600)、源空寺の目薬師として建立されたの始まりと伝えられています。
源空寺は当時の白井藩(藩庁:白井城)の藩主本多家の菩提寺だった為、目薬師と共に寺運が隆盛し、本尊である薬師如来尊像は利修仙人が自ら彫り込んだものとして信仰を集めました。
現在の建物(薬師堂)は天明4年(1784)の火災で焼失した後の天明6年(1786)に再建された古建築物で、木造平屋建て、入母屋、桟瓦葺(元茅葺)、桁行3間、梁間2間、正面1間向拝付、天井の格天井には高墨渓が描いた極彩色画が描かれ、嘉永5年(1855)には同じく高墨渓が描いた「間引の絵馬」が掲げられています。
薬師堂境内にある華月堂厨子は江戸時代初期に建築されたと推定され、桁行き70p、梁間45p、組物や格子戸、屋根廻りなど当時の建築技術を伝える貴重なのとして昭和62年(1987)に渋川市指定重要文化財に指定されています。白井宿は度重なる火災により多くの歴史ある建物が焼失している為、江戸時代初期の建物は大変貴重な存在です。
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